八日目の蟬

出演／井上真央　小池栄子　森口瑶子　田中哲司　渡邉このみ　吉本菜穂子　市川実和子　相築あきこ
　　　別府あゆみ　安藤玉恵　安澤千草　蜂谷真紀　松浦羽伽子　ぼくもとさきこ　深谷美歩　畠山彩奈
　　　余貴美子　平田満　風吹ジュン　井上肇　宮田早苗　徳井優　広澤草　野中隆光　酒井康宜
　　　石川茉美　菅勇毅　荒谷清水　日向とめ吉　瀬木一将　吉田羊　日比大介　藤田正則　山口あゆみ
　　　小浜正寛　稲葉菜月　劇団ひとり　田中泯　永作博美

２１年前に起きた誘拐事件。その犯人は、自らが子供を産めない体で絶望の中にあった希和子（永作）だった。その彼女に育てられた恵理菜（井上）は妻子ある孝史（劇団ひとり）との間に子供を宿すが、彼に別れを告げる。ある夜、恵理菜のバイト先に現れたライターの千草（小池）と共に幼い頃を過ごした小豆島へと向かう…。

恵理菜は誘拐犯である希和子に薫と呼ばれ、転々としながら育てられたが４歳の時、一枚の写真が決め手となり逮捕されてしまう。その時の二人の表情と言ったらまるで本当の親子と錯覚させられるほどで、切なさも感じた。また、自分が母親だと思っていた人が誘拐犯だと知った時の心情は計り知れない。その上、自分の家に戻っても“本当の母親”に厳しく蔑ろにされ居場所もなく、幼い恵理菜にとって至極辛い日々。大学生になり自らも希和子と同じ境遇になった時に千草から言われた“蝉が地上に出てから七日目に死んでしまうが、八日目も生きていたら…”云々に自分を重ね生きて行こうと決めた恵理菜に意思の強さを感じた。ただ、父親の丈博（田中）が過ちを犯さなければこの悲劇は生まれなかったはず。家に戻ってきた恵理菜を愛せなかった母親の恵津子（森口）ではあるが、少なからず同情すべき点はあると思う。最後に、小豆島の写真館の主を演じた田中泯の仕草、言葉少なながらもその存在感は凄かった。

　　

小池栄子／徳井優出演作品
→あの空をおぼえてる
田中哲司／徳井優出演作品
→食堂かたつむり
田中哲司出演作品
→白夜行
吉本菜穂子／永作博美出演作品
→腑抜ども、悲しみの愛を見せろ
相築あきこ出演作品
→花のあと
安藤玉恵／劇団ひとり出演作品
→ゴールデンスランバー
安藤玉恵出演作品
→ソラニン
余貴美子出演作品
→食堂かたつむり
→悪人＜ＰＧ－１２＞
平田満出演作品
→フジテレビ開局５０周年記念作品　アマルフィ　女神の報酬
風吹ジュン出演作品
→ハリヨの夏
徳井優出演作品
→あの空をおぼえてる
小浜正寛出演作品
→南極料理人

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